正直ラ・トゥールをみくびってました、ごめんなさい。
今までラ・トゥールの絵というと『聖トマス』しかみたことがなく、特にいいとも思わなかったからこの画家は自分にはあわないと思い込んでた。
でも違った。『ジョルジュ・ド・ラトゥール − 光と闇の世界』と題されるようにラ・トゥールの光の描き方はすごい。
今まで何作か光の効果を前面に押し出した絵を見たけれど、それらは大抵が神話画か宗教画で、光(闇)は作られた光、あるいはアトリビュートのひとつとしての光だった。
対してラ・トゥールの光は生々しい生きた光だ。作中の光源が生み出す光と闇は深いリアルさと精神性を併せ持つ。
写真等で見るのと実際にそれらを見るのでは全く違う。
正直行くかどうか迷っていた『ラ・トゥール展』だったが行ってきてよかった。

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