吉川英治文学新人賞が好きとかいいつつ伊坂幸太郎がこれで受賞していたの知らなかったorz
というわけで伊坂幸太郎の吉川英治文学新人賞受賞作読了です。

「一緒に本屋を襲わないか?」
大学生になり一人暮らしを始めた僕が最初に出会ったのが黒猫、次が悪魔めいた長身の美青年。いくら騙されやすい僕だって初対面の男に強盗の誘いを受けるのがおかしい事だって分かっていたはずなのに、僕は今本屋の裏口でモデルガンを片手にボブ・ディランを歌っている・・・


かなり面白かったです。伊坂作品そんなに読んでないけど『オーデュボンの祈り』に匹敵する面白さで個人的に伊坂作品の中でベストかも。
伊坂作品の特徴である魅力的な登場人物、日常と非日常の境界、軽快な文章、そして緻密な構成、それらすべてがふんだんに盛り込まれてこれぞ伊坂!といった感じです。
不可思議な出来事、なんでもないような会話、それら一個一個のピースが次第に一枚の絵になっていくのは本当に爽快。

最近舞城作品追っかけてますが舞城とはまた違った知性を感じます。
クールでハイセンス。やっぱ伊坂作品は面白いです。


ISBN:4488017002 単行本 伊坂 幸太郎 東京創元社 2003/11/20 ¥1,575

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